物体mに力Fが加えられたならば、結果として加速度が生じる

 


ニュートンの運動方程式「ma=F」

この式は「物体mに力Fが加えられたならば、結果として加速度aが生じる」という
因果律(原因・結果関係)を表しているのである。右辺と左辺が等しいというのは単なる量的関係だけで、概念的意味内容としては右辺と左辺は異なる。つまり右辺は運動の変化の原因としての加えられた力であり、それは単なる数学的定義に帰しえない実体的起源をもつ。他方、左辺はその結果として生じた運動の変化の割合を表している。
山本義隆(『物理入門』20頁) 駿台文庫 1987年版