安田講堂1・18〜19闘争が切り開いた全国学園闘争
 

全国の学生労働者の諸君
    断固たる実力闘争に起て!

 われわれは一八日未明より八千人にのぼる機動隊による、一万発以上の催涙弾射撃、陸・空からのガス水放射、そして八〇人のピストル部隊までくり出した全面的闘争圧殺攻撃にたいし、解放講堂に依ってこれを迎え打った。そして丸一日間、彼らを一歩たりとも解放講堂に近寄らせないという形で、機動隊を使った、大学当局・国家権力の狂気の沙汰とも言うべき闘争圧殺攻撃を完全に粉砕しつくした。われわれはこの巨大な成果の上に立って、さらに永遠にわれわれの解放講堂に対する(そしてそれはとりも直さず、全国学園闘争に対する)一切の権力の悪らつな攻撃を粉砕しづづける覚悟である。
われわれの士気はきわめて旺盛である。というのはわれわれははじめから、機動隊の圧倒的物量作戦に見事に表現されている生産力物神化に基盤をおく体制そのものに対して、過去一年間にわたって全存在をかけて闘いをいどみつづけてきたのだから。われわれは、この解放講堂全面攻撃に集約されている現代日本帝国主義の普遍的・根底的矛盾に対して、非妥協的に闘い抜く決意を新たにすると同時に、東大につづいて、全都・全国の闘う学生・労働者諸君が、われわれと深く連帯して全ブルジョア権力総体に対する断固とした実力闘争に決起されんことを訴える。
  1月18日
東大闘争全学共闘会議



全共闘メッセージ
 東大当局は、われわれの闘いの要求であるところの七項目はじめ8・10告示の問題など、われわれの問いに全く答えようとしないばかりでなく、無内容な”提案”をちらつかせ、自己保身に小心翼々たる右翼と、党派的利害に妄執する日共・民青をひきつけることにより、七学部集会などの茶番劇による収拾策動に終始してきた。そして今や、自からタブーとしてきた機動隊に積極的に依拠し、全共闘運動の暴力的圧殺をテコに大学自体の新たな再編の暴挙を推し進めようとしている。しかし全共闘は、この例を見ない過酷な弾圧のなかで、東大構内においては解放講堂にむけられた彼らの攻撃を英雄的に粉砕し、またこれに呼応して東大正門前において、また神田地区一帯において、日大・中大・明大などの、すべての闘う学友のみならず、多数の闘う労働者とかたく連帯して、路上バリケード闘争など圧倒的な実力闘争を闘い抜き、権力のあくなき攻撃・弾圧を粉砕しつくした。

 このわれわれの闘いは、帝国主義権力・ブルジョアジーに対する全人民の闘いの普遍的な方向性を先取りし、そしてその明確な展望を切り拓いたものであった。
 全都・全国のすべての闘う労働者・学生諸君は、われわれ全共闘とともに、総力をあげて権力・ブルジョアジーを打倒する闘いに決起してほしい。そして、1・21全国学園ゼネストを完全に打ち抜き、これをテコに、全社会的に進行する帝国主義的再編を粉砕する闘いに起ち上ってほしい。そして日本帝国主義的再編の画期である七〇年へむけて、あらゆるところで実力闘争を展開して行こうではないか。
一切の妥協を排し、敗北を恐れず、全力をあげて原則的な闘いを組織することが、われわれの勝利の唯一の条件である。
1月18日
東大闘争全学共闘会議




東大闘争の残虐な圧殺を許すな!
直ちに東大へ!

警察権力は今、一万人の機動隊を東大構内とその周辺に送って、東大闘争を権力の残虐な暴力で圧殺している。
一万人の機動隊は、約一千発のサイルイ弾を、今の、今学生に向竹て発射している。更に十気圧の水圧を持つ高圧放水車は闘う学生をそのサイルイ液の刺激臭と共に吹き飛ばしている。にもかかわらず、東大全共闘は今、彼らと闘っているのだ。直ちに、全ての市民・学生・労働者は、東大へ行き、その狂暴な弾圧を直視せよ! そして選べ。権力の暴力か、不正義・欺瞞と闘う学生か、どちらの側に自分を立たせるのかを!
今構内にいる学生を全て逮捕しているというニュースが入った。
大学の構内に、学生がいること自体が、”違法”となるような大学とは、一体何なのか?

それは大学なのか? それとも権力の一機関なのか? しかも、機動隊は学内の二〇ヵ所の建物を強制的に捜している。ということは、紛争に全く関係のない建物にまでサイルイ弾をうち込み、研究設備を泥靴で踏みにじっているということだ。
 東大周辺、つまり神田川から本郷よりの区域では、法を守るという彼らの言い分とは全く矛盾する通行人の検問が行なわれている。
そして、少しでも機動隊にあやしいと思われた者の逮捕がつづいている。
それは今、現在のことなのだ。これは、戒厳令状態なのだ。
権力が好きな時、市民の自由を奪うことのできる戒厳令状態だ。例えば、ただ歩くことすら、自由ではない。しかもそれは彼ら機動隊のいう″正常化”が実現するまで続けると、彼らは言う。いったい”正常化”とは何なのか?僕らは、東大の加藤総長代行が秩父宮ラクビー場で学生と会った時、「学内に今後一切機動隊は入れない」と約束したことを知っている。”正常化”とは約束を破ることなのか?大学の教官とは約束は破れと教える存在なのか?それどころか、東大闘争の発端となった医学部のボス、豊川・上田両教授を″やめさす”と言っていながら、加藤には彼ら二人をやめさす権限など持ってはいない。はじめからの空約束なのだ。大学とは、嘘、空手形が平気で通用する世界なのか?それに対して闘いを挑むことが、どうして責められることなのか? いや、そのうちに生活している学生や大学院生・助手が堕落し切ったその東大に闘いをしかけないでいられることなどあり得ることなのか? 一年近い闘争で、しかもわかったことが、東大当局のこの欺瞞性だったとは!
 今、ヘリコプターが空から機動隊を導入しているという情報が入った。彼らは、ベトナムでのアメリカの仕方を真似、そしてアメリカ軍のように、残虐に、人間の真実を求めて戦う人々を今庄殺し去ろうとしている。
くり返すが、それは今の今のことなのだ。
闘う人々の圧殺を許すな!
この東大闘争をサイルイ弾とあらゆる機械力、化学兵器と警棒で圧殺し去ろうとする東大当局と権力の罪は重い。そして、党派根牲からこの闘いをねじまげようとした者も、それは同罪だ。
すぐれて日共=民青がそれだ。日共=民青は七〇年安保の主導権を握り、そのことで政権を獲得しようとする日的のためにのみ東大闘争を利用してきた。現に存在する不正を糾弾し、真に人民のものとしての大学共同体を作りあげようとしたこの東大闘争を、彼らは利用しようとしたのだ。(中略)
 直ちに東大へ!   
 横浜市立大学東大闘争を担う 闘う学生有志


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