闘争宣言「欺瞞的キリスト教主義を告発する」

関西学院大学神学部闘争委員会
69・1・27


かれらの口には誠がなく
その腹は亡びの淵
のどは開いた墓
舌は死をもたらす
神よかれらを滅ぼし
そのはかりごとによって自滅させ
その多くのとがゆえに
かれらを投げ落として下さい
あなたにそむいたからでず (詩編五・九・一〇)

 重苦しい沈黙の中から我々は今立ち上った。
人間のあらゆる行為が常に相対的でありあやまちに満ちていることを知りつつ、それ故にこそ神の赦しと導きを求めつつ、この現在の情況に対してわれわれは、われわれの全存在をかけて、大胆に切り込むことを決意した。

昨年度、学院当局は 「学院の発展」 という理由で、四三・四四年度連続値上げを行った。そして、その反対闘争に対して徹底した弾圧を加え、春三月には学生の大量処分と、機動隊導入でもって、当局は完全に学費闘争を終焉せしめた。

 われわれは、現在まで自身がこの関学に於て学び続けて来たことを恥じる。何故なら、それはまさに自己肯定によるところの学院肯定であり学院当局および教授会が臆面もなく語るところのキリスト教主義人格教育なるものの肯定を意味するからである。
 しかしながら、われわれはそういった自己自身を拒否しなければならないし、同時にわれわれと共に学院学部なるものを構成している学院当局と、そのキリスト主義をも否定せねばならない。

それが、われわれのバリケードを築くことの意味である。
われわれは「六項目要求」をかかげ、その背後の学院キリスト教に対し根底的に批判を加え、そのためにわれわれはバリケードを解かず、永続的に闘い続けることを宣言する。
     (「関西学院新聞」第五五一号)

         



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